[PR]

 「日野薬師」として信仰を集める京都市伏見区の法界寺(ほうかいじ)で25日、本尊の秘仏「薬師如来立像」(国重要文化財)が報道陣に公開された。29日から京都の17社寺が参加する春の「京都非公開文化財特別公開」で、1965年以来、約半世紀ぶりに披露される。

 薬師堂(国重文)の内陣の厨子(ずし)に安置された1051年(平安時代後期)の作で、像高約88センチ。「乳薬師」とも呼ばれ、安産や授乳などの御利益があるとされる。厨子左側の扉が開けられ、衣の部分に美しく残る、金箔(きんぱく)による截金(きりかね)文様を見ることができる。

 本尊両側の厨子には、薬師如来を守護する「十二神将像」(国重文、鎌倉時代)が収められている。頭上に十二支の動物を頂き、武器や宝珠を手にした、のびやかで力強い姿だ。

 特別公開(朝日新聞社特別協力)は29日~5月8日。拝観料収入は文化財の保存や修理に役立てられる。問い合わせは主催の京都古文化保存協会(075・754・0120)へ。(久保智祥)

こんなニュースも