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 北朝鮮が15日早朝、日本海沿いの江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近から中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程3千キロ以上)を発射した。機体は十分に上昇せず、途中で爆発したとみられる。ムスダンは米領グアムを射程に収める。北朝鮮が、事前探知が難しい移動発射台から実戦形式で、米領土を攻撃できる弾道ミサイルを使ったのは初めて。米国の反発は必至だ。

 北朝鮮は事前に飛行予定海域に航行禁止警報を流していなかった。軍事関係筋は「米国を振り向かせるためのメッセージ」と語る。核保有と米朝対話を両立させたい金正恩(キムジョンウン)政権の思惑が浮き彫りになった。15日は金正恩第1書記の祖父、故金日成(キムイルソン)国家主席の誕生日。

 北朝鮮は3度目の核実験後の2013年春、東部にムスダンを配置したが、発射は見送った。今回は5月に36年ぶりの朝鮮労働党大会を控える。体制維持のために国内を納得させる実績づくりを迫られ、米国を対話に引き出す狙いとみられる。

 北朝鮮外務省報道官は12日、「焦眉(しょうび)の問題は米国の対朝鮮敵視政策の終息」と主張。「不平等な対話は排撃する」として、北朝鮮の核保有を認めさせたうえでの対話を求めていた。

 金正恩政権にとって、主要な成果である核と弾道ミサイル開発は軍からの支持につながっており、放棄できない。一方、国際社会の制裁強化で経済難が更に悪化する可能性が高く、制裁を主導する米国との対話が必要不可欠になりつつある。

 しかし、オバマ米政権は北朝鮮との対話に消極的で、3月末の日米韓首脳会談でも対決姿勢を強調。米国務省のキング北朝鮮人権担当特使は、北朝鮮の労働輸出にも圧力をかける考えを示している。北朝鮮が米領土に直接の脅威となるムスダンを使ったことで、こうした強硬姿勢に更に拍車がかかりそうだ。

 ムスダンが実際に飛んだ場合、…

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