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 ぜんそくや食物アレルギーなどがある子どもは、避難生活で環境が変わると症状が悪化する恐れがある。東日本大震災でも問題になっており、日本小児アレルギー学会は、親などを対象にしたネットでの相談窓口を開設した。

 学会が公表している災害時の対応法(http://www.jspaci.jp/modules/gcontents/index.php?content_id=4別ウインドウで開きます)では、毛布や布団にはぜんそくの原因となるダニ、ほこりがついており、寝るときには顔が触れる部分にきれいなタオルをあてることを提案。敷いたりたたんだりするときには子どもを近づけないようにし、マスクを着用させることを勧めている。

 シャワーや入浴ができないとアトピー性皮膚炎が悪化しやすいので、ぬらしたタオルで汗や汚れをやさしく拭く。市販のウェットティッシュやおしりふきは肌があれることがあり、注意が必要という。

 患者用のミルクや食品を持たずに避難することもありうる。学会理事長の藤沢隆夫・国立病院機構三重病院長は「自治体が備蓄しているので問い合わせるとよい。ミルクがすぐに手に入らない場合は、脱水症状を起こさないように水を飲ませてほしい」と話す。

 相談は学会の電子メール(sup_jasp@jspaci.jp)へ。名前、年齢、性別、住所、電話番号を記載する。緊急性や症状に応じて医師から連絡がある。

 また、日本循環器学会や日本静脈学会など循環器系6学会は17日、血液が固まりやすくなって起きる肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)に注意を呼びかける声明を出した。避難生活を送る人たちに向けて、車のシートに座った姿勢で長時間眠らないことや足首を動かす運動を時々すること、十分に水分を補給することなどを求めている。

 肺塞栓症は、足の静脈にできた血栓(血の塊)が、流れて肺の血管を詰まらせる病気。呼吸困難や胸の痛みのほか、命にかかわる場合もある。新潟県中越地震などでは、車中に泊まっていた被災者で肺塞栓症による死亡が確認された。