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 盆の夜に新発田市の寺境内を彩る「ぼんぼり」と、朝顔をモチーフにした東京五輪・パラリンピックのエンブレム案のD案がそっくりだ。ぼんぼりの製造者は「五輪ブームに乗ってPRしたい」と、早くも今夏に向け、ぼんぼりの製造を始めている。

 市内にある井上葬儀店の井上優子さん(56)は、ぼんぼりを作って30余年。D案を見たとき、「あっ、ぼんぼりだ」と思った。「新発田の伝統文化を多くの人に知ってもらうきっかけになったらうれしい」。市内で最多のぼんぼりを作る小森造花店の小森茂男さん(69)は「3年前、ぼんぼりを保存したいという市民有志の会もできた。五輪エンブレムに決まってほしい」と話す。

 エンブレムが決まる25日、「D案に決まってほしい」との願いを込め、市内の製造者が井上葬儀店に集まる。

 ぼんぼりは竹製で先端に朝顔を模した紙を巻いたもの。ろうそくの火をともし、墓前に2本立てる新発田独特の風習だが、盆過ぎはごみになるため、ぼんぼりの持ち込みを禁止する寺も出ていた。今夏から市内の一部の寺からぼんぼりを回収し、福祉施設のぞみ工房(五十公野)が竹炭にリサイクルすることになっている。(河野正一郎)