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 中国国営新華社通信は17日、南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島の永暑(ファイアリー・クロス)礁に中国海軍の哨戒機1機が着陸したと伝えた。中国が軍による南沙の飛行場利用を明らかにしたのは初めて。

 新華社や中国軍ネットによると、永暑礁の施設建設にあたっていた作業員3人が重病となり、海南省の医院に搬送するため、周辺海域を巡視していた同機が対応したという。今回の任務は海軍トップの呉勝利司令官も「高度に重視している」と強調した。

 中国は南沙を「軍事化する意図はない」(習近平〈シーチンピン〉国家主席)としてきた。病人搬送を理由に公表することで「軍事化」の批判をかわしつつ、米軍の進出などに対抗するために南沙の実効支配が進んでいることをアピールする狙いとみられる。

 同礁では1月に中国政府が民間機の試験飛行を実施。ベトナム政府が抗議声明を出したため、中国側も飛行を公表し、「民間航空に関する基準に合致するか確認した」と釈明した。(北京=倉重奈苗)

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