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 熊本地震の影響で、阿蘇山の火山活動の観測に支障が出ていることが18日、文部科学省審議会の地震火山部会で報告された。噴火予知などに使われる火山性微動などのデータが停電などの影響で集められなくなっているという。

 阿蘇山周辺には、気象庁や京都大、防災科学技術研究所などの観測設備があり、地震計や傾斜計などでデータを収集している。

 部会では、京都大火山研究センターが地震で被害を受け、職員が退避したことが報告された。データが収集できない状態だが、土砂崩れなどで道路が寸断され、近づけないという。防災科学技術研究所の観測施設でも、停電などでデータ収集ができていないという。

 一方、気象庁によると、火口周辺6カ所に設置された地震計のデータが一時的に確認できなくなった。ただ、傾斜計や、地殻変動を観測する衛星測位システム(GNSS)のデータは確認できたことから、同庁は「火山の監視に支障はなかった」と説明している。

 17日にあった政府の地震調査委員会では、マグニチュード7・3の本震が起きた布田川(ふたがわ)断層帯の東端は阿蘇山外輪山の中に及んでいることが報告されている。部会長の清水洋・九州大教授は「早急な復旧のためにも関係機関の協力を求めたい」と話した。同部会の部会長代理でもある平田直・地震調査委員長も「火山への影響がわからない状況の中で、防災の観点からも観測ができなくなっているのは問題。緊急に道路をつくるなどの対応を国にも求めたい」と話している。