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 熊本県を中心に14日から続く地震の避難者のなかで、肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)によって1人が亡くなったことがわかった。症状を訴えた人は熊本市内の4病院で少なくとも17人。県によると、県内約670カ所の避難所で過ごす人は約11万7千人(19日午前9時現在)に上る。余震を警戒して車中で夜を明かす人も多く、長引く避難生活は深刻さを増している。

 国立病院機構熊本医療センター(熊本市)によると、18日に熊本市西区の女性(51)が搬送され、すでに死亡していた。女性は17日夜から車中泊をしており、18日朝に車外に出た後で倒れたという。

 済生会熊本病院(同)も17日朝~18日昼、同じ症状を示す患者10人を入院させ、このうち症状の重い4人を県外の医療機関に搬送したという。

 熊本赤十字病院(同)でも16日以降、40代後半~70代の女性5人が同じ症状で診察を受けた。入院中の患者もいるという。

 熊本大学医学部付属病院(同)にも17日、熊本県益城町の女性(66)が息苦しさを訴えて搬送された。女性は17日朝に車から出て立ち上がろうとした際、呼吸困難になって座り込み、集中治療室で手当てを受けているという。

 他の病院と連絡を取っている熊本大付属病院の医師によると、エコノミークラス症候群の症状を示す患者の外来受診や搬送は、熊本市内だけで20~30件程度あったという。