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 熊本地震で震度7を2回観測した熊本県益城町で、地滑りなどで住宅被害が起きていたことが京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)の調査で分かった。強い揺れに加え、地盤が変形し基礎が壊れたことが被害拡大につながったとみられる。豪雨などでさらに被害が出る恐れがあり、注意を呼びかけている。

 21日、町役場から約400メートル離れた住宅地で、激しく損壊した建物が多い地域を調査した。川に面した崖沿いの地盤がずれ、傾いたり倒壊したりした住宅が少なくとも500メートルの範囲で点在していた。川を埋め立てたとみられる造成地でも盛り土部分の地盤の変形を確認した。住宅周囲の地面がひび割れ、ブロック塀が倒壊した場所もあった。

 釜井教授によると、こうした地盤の変形による建物被害は、ほかの川沿いでも多発しているとみられる。特に益城町は揺れが震度7と激しかったことから、地盤の被害も大きくなった可能性があるという。

 釜井教授は「典型的な地盤災害だ。梅雨や台風で雨がしみ込み地盤が不安定になると、再び被害が出る可能性があり、今後も注意が必要だ」と話している。(西川迅)