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 新名神高速道路の橋桁落下事故で、現場に駆けつけた医師と看護師、救急救命士の3人が神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)で取材に応じた。

 岩崎寛医師(33)は事故から約1時間後の午後5時20分すぎに到着。すでに1人がヘリで搬送されていたが、救急隊員が入り乱れて活動しており、すぐには何が起きているのか理解できない状況の中、搬送する患者の優先順位を決めるトリアージにとりかかった。

 下敷きとなった男性には近づくことさえできない。うずくまる男性たちの中には、腕に大けがをした人もいた。「現場のコミュニケーションが取りづらく、活動が困難だった」。トリアージの最中も絶えず橋がきしむ音が響きわたっていたという。

 看護師の中川千絵美さん(30)も「橋の一部がゆらゆらと揺れ、いつ落ちてくるか分からない状態」と振り返り、救急救命士の田中篤司さん(41)は「震災の現場を思い出すほど悲惨な現場だった」と厳しい表情で語った。