天皇、皇后両陛下が主催する春の園遊会が27日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、招待された各界の功績者ら約1800人が出席した。一連の地震で被災した熊本県から八代市の永原辰秋副市長も招かれ、両陛下は被災者を気遣った。

 天皇陛下は永原副市長から余震が続き不安で自宅に戻れない被災者が大勢いると説明を受け、「大変ですね。体に気をつけて頑張って下さい」と、皇后さまとともに案じたという。東日本大震災の被災地、福島県の内堀雅雄知事と熊本地震の話題になった際も「自動車で夜過ごすのは大変危険なこと」と心配していた。

 大震災から5年を迎えた福島の状況も両陛下は気にかけ、天皇陛下は「これからも、安全な社会を築けるように願っています」と内堀知事を激励。皇后さまは「これからの5年は新しいご苦労もおありだと思いますけれども、体に気をつけてお願いします」といたわった。知事が震災時の恩返しとして熊本県を支援していることを紹介すると、天皇陛下は「本当にご苦労さんね」といたわった。

 国際宇宙ステーションに長期滞在した宇宙飛行士の油井亀美也さんには、皇后さまは「長うございましたね」とねぎらった。「お留守もご心配だった?」と隣にいる妻を気遣った。

 また、昨年12月に現役を引退した元サッカー日本女子代表の澤穂希さんを、皇后さまは「長く本当に」と慰労した。澤さんがサッカー界に今後も貢献していきたいと伝えると、天皇陛下は「よい選手がね、育つように」と励ました。

 療養中の皇太子妃雅子さまは、12年ぶりだった昨年秋の園遊会に続く出席となった。前回と同様、5分ほど招待客と懇談し、途中で退席した。