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 熊本地震では今も4万人近い人が避難生活を続ける。発生直後から各テレビ局は報道特番で被害状況を伝えたが、被災地では停電が広がり、避難所や車内など、テレビが見づらい環境にいた人も多かった。そこで被災者の力になったのは、スマートフォンでも見られる、インターネットを通じた番組の同時配信だ。

 テレビ朝日とサイバーエージェントがつくったインターネットの「AbemaTV(アベマティーヴィー)」は11日から本格的にスタートしたばかり。それでも、チャンネルの一つ「AbemaNews」は、14日の地震発生直後から地震情報を始め、テレビ朝日が報道特番に切り替わると、その放送を同時配信した。本震があった16日未明からの分も含め緊急放送は計約49時間半に及んだ。16日午後4時から17日午前0時までの視聴者は約47万人にもなったという。

 フジテレビは、インターネットのニュース専門局「ホウドウキョク」や動画配信サービス「LINEライブ」など、日本テレビとTBSも「ユーチューブライブ」などを利用し、報道特番を同時配信した。昨年9月の関東・東北豪雨などで同時配信をしてきたNHKは今回、途中から海外でも見られる措置をとった。

 災害時、スマホはテレビになる。それはすでに常識になりつつあるようだ。(星賀亨弘)