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 イラクの首都バグダッドで4月30日、イスラム教シーア派の宗教指導者サドル師を支持するグループが政治改革の推進を訴え、国会に乱入した。大使館や政府機関が集中する市中心部の国際警備区域が、異例の混乱状態に陥っている。

 反欧米を掲げるサドル派は、2014年に発足したアバディ政権に対し、過激派組織「イスラム国」(IS)への対応や政府職員の汚職問題をめぐって批判を強めてきた。

 サドル派による30日のデモ行動は、28日にバイデン米副大統領がバグダッドを訪問し、アバディ首相への支持を確認したことに対する反発があったとみられている。

 混乱の背景には、原油価格の下落による財政の悪化に加え、軍に影響力を保ちながら復権をめざすマリキ前首相の意向が働いているという指摘もある。(ドバイ=渡辺淳基