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 人形浄瑠璃文楽で義太夫を語る太夫の豊竹英太夫(はなふさだゆう)さん(69)が、明治初期から続く重要な名跡の豊竹呂太夫を、六代目として襲名する。文楽協会などが31日、発表した。文楽界を牽引(けんいん)してきた竹本住太夫さんら重鎮が相次ぎ引退し、現役太夫の人間国宝が不在となる中、久々の明るい話題となりそうだ。

 呂太夫は、盲目になっても語り続けた人間国宝で英太夫さんの祖父・豊竹若太夫が、三代目を名乗ったゆかりの名跡。五代目は華やかな芸風で将来を嘱望されたが2000年に急逝。名跡復活が待望されていた。

 英太夫さんは1967年竹本春子太夫に入門。豪快で情感豊かな語り口が身上で時代物や滑稽なチャリ場を得意とする一方、キリスト劇の「ゴスペル・イン・文楽」を創始、能楽とのコラボ公演を開くなど、独自の活動を続ける。襲名披露は大阪・国立文楽劇場で来年4月、東京・国立劇場で同5月に行う予定だ。(西本ゆか)