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 ベトナムを訪問中の岸田文雄外相は6日、ハノイでミン副首相兼外相と共同記者会見した。中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題について、「国際社会共通の懸念であり、国際法に基づく紛争の平和的解決と航行の自由の重要性の認識で一致した」と発表した。

 ベトナムは中国と南シナ海の南沙、西沙諸島の領有権を巡り争っている。岸田氏の東南アジア歴訪中、相手国外相との共同会見で、名指しこそ避けながら中国の南シナ海進出についてそろって懸念を表明したのは初めて。中国外務省の洪磊副報道局長が4日、岸田氏が訪問先で南シナ海問題を取り上げていることについて「執拗(しつよう)に存在感を示そうとしている」と反発しており、牽制(けんせい)した形だ。

 岸田氏は、4月に就任したクアン国家主席を表敬訪問した。また、人口集中が進むホーチミン市の下水道整備に約210億円の円借款を供与する交換公文にも署名した。(ハノイ=武田肇)

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