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 「今回は値段優先で」――。羽毛布団の産地偽装を示唆する羽毛業者の生々しいやり取りの音声記録を朝日新聞は入手した。偽装が起きる背景には布団の安値販売の激化や欧州産と中国産の価格差があるという。

 羽毛布団仕入れ担当者「中国産の比率は何%ですか」

 羽毛原料輸入商社「ええと、ほぼ(中国産)です。『半々でどうですか』と(上役に)言ったら『今回は値段優先で』と言われたのでたぶん1割(欧州産)、9割(中国産)に」

 2013年冬、ある布団会社の仕入れ担当と羽毛輸入商社の担当の電話のやり取りだ。同年に売られた欧州産羽毛布団の「実際の産地」をめぐるもので音声記録を朝日新聞が入手した。

 「仕入れ担当」は「安い『中国産』が混入した羽毛を布団に詰めれば、仕入れが安く済む。中国産を使うことが会社内で決まっていた」と話す。

 中国で中国産が欧州産に混入される現場を見た中国通の商社マンもいる。

 約2年前の中国浙江省。布団向け羽毛の質を調整する加工工場の機械の上部から欧州産、中国産の羽毛が投入されて混ぜ合わされた。出口のホースから日本向けに輸出される袋に詰められたという。「混入はまだ良い方。中国産が丸ごと『欧州産』として輸出される場合もある」と明かす。

 中国産が混入した「欧州産」は市価より格安だ。本州の輸入業者によると、フランス産羽毛は直接買い付けると、キロ当たり約6千円。だが、中国から輸入した同じフランス産羽毛がキロ当たり4千~4500円で市場に出回る時があるという。「4千円は中国産に近い値段」と業者はいう。

 羽毛原料の輸入先としては中国が半分を占めるが、朝日新聞が今年2月、東京、名古屋、大阪、福岡で売られる羽毛布団を調べたところ、産地をうたう羽毛布団490点中、97%にあたる475点は欧州、ロシア産。残りは中国産だった。

 安値競争と偽装を食い止める手…

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