宮内庁は9日、天皇、皇后両陛下の公務について、皇居であいさつを受ける「拝謁(はいえつ)」など一部を取りやめると発表した。両陛下ともに80歳を超えたことから「ご年齢にふさわしいご公務のあり方」(宮内庁の山本信一郎次長)を検討した結果だといい、両陛下の了承も得られたという。両陛下の体調に問題はないとしている。

 宮内庁によると、年間約100回に及ぶ拝謁を中心に見直したという。全国の警察本部長や検事正、市町村議会議長との面会など8件を取りやめ、小中学校長との面会など4件を「未来を担う子どもたちに直接かかわる」などとして皇太子ご夫妻に引き継ぐ。外国元首らが公式実務訪問賓客として来日した際は、会見だけにする。

 両陛下が昨年皇居で面会したのは約270件、地方などへの訪問も75回を数える。両陛下の公務をめぐっては、式典での「お言葉」を基本的に取りやめるなど、2009年にも見直しをしてきた。(島康彦、多田晃子)

天皇、皇后両陛下の公務見直し

【取りやめる公務】

●拝謁(はいえつ)

・警察大学校警部任用科学生(年3回)

・全国警察本部長等

・全国検事長及び検事正等

・地方裁判所長及び家庭裁判所長

・全国市議会議長会総会に出席する市議会議長等(隔年)

・全国町村議会議長(10年ごと)

・自衛隊高級幹部会同に出席する統合幕僚長等

●午餐(ごさん)

・総務大臣始め知事とのお話・午餐

【皇太子ご夫妻に引き継ぐ公務】

●拝謁

・小学校長会理事会に出席する小学校長(隔年)

・中学校長会総会に出席する中学校長(隔年)

●接見

・国際緊急援助隊(不定期)

・国際平和協力隊(不定期)