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 アーネスト米大統領報道官は11日の定例会見で、オバマ大統領が27日に広島を訪れた際、多くの聴衆を集めての大々的な演説は予定していないことを明らかにした。代わりに初の広島訪問を踏まえた大統領の所見を発表するといい、核軍縮の重要性や強固な日米関係を作り上げた成果などを強調するとみられる。

 オバマ氏は広島の平和記念公園を訪れて所見を出すにあたり、広島だけでなくもう一つの被爆地・長崎も念頭に置いた内容になる見込みだ。アーネスト氏は発信するメッセージについて「大統領は(広島の)訪問を振り返ることになるだろう」と語った。

 広島市民や被爆者らを集めての大々的な演説をしないのは、原爆投下を正当化する意見が依然として根強い米国内の世論への配慮とみられる。演説で原爆投下の是非や謝罪にも踏み込めないうえ、哀悼の意を示しただけでも米国内では「謝罪」と受け止められるリスクもある。今回は慰霊碑への献花などにとどめ、静かな訪問にしたいとの政権の意向がにじむ。

 アーネスト氏は「先遣隊が数日内に日本に到着する」と説明。その調査を踏まえたうえで、オバマ氏の広島での日程を固める。(ワシントン=奥寺淳)

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