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 今年で憲法公布70年を迎えるのに合わせ、大阪弁護士会は14日、大阪市北区で記念行事「憲法という希望」を開いた。憲法学者の木村草太・首都大学東京教授と、NHKの報道番組「クローズアップ現代」キャスターを務めた国谷裕子さんが「憲法を使いこなす」をテーマに対談し、政権が掲げる改憲への評価のほか、憲法の価値を問うた。

 国谷さんが報道各社の世論調査などで改憲反対の意見が増えていると紹介すると、木村さんは「国民が関心を持ち、改憲案を吟味した結果。どこの国でも国家権力が憲法をないがしろにすると市民が声を上げてきた」と応じた。

 また、国谷さんは海外で学んだ経験から「日本は憲法に関する教育が乏しい」と指摘。木村さんは「異なる価値観を持った人と一緒に暮らすにはどうするかを考えるのが法教育で、道徳教育より必要。権力の独裁を防ぎ、みんなが共存できる当たり前の社会を実現するため、肩ひじ張らずに憲法論議をしていきたい」と答えた。

 国谷さんは今年3月に番組を降板。この日の対談は注目を集めて応募が殺到し、締め切りより21日早く定員の800人に達した。弁護士会は約1100人の参加を受け付け、会場とは別の2部屋で中継もあった。