【動画】自衛官を目指す若者たちの声=川村直子撮影
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 「銃を初めて手にして、自衛官に一歩近づいたうれしさと、責任の重さを感じます。人を守り、人を殺す道具だから」。4月、銃貸与式を終えた2年生の少年(16)は、あどけなさの残る笑顔で話した。

 陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)で、15~19歳の男子生徒約950人が全国から集い、自衛隊の訓練を重ねている。

 生徒たちは、自衛隊の役割が大きく変わっていく流れの中にいる。3年生が入校した2014年、7月に集団的自衛権の行使容認が閣議決定された。2年生が入った5カ月後の15年9月に安全保障関連法が国会で成立。そして今年3月の施行後に、1年生が学校の門をくぐった。

 自衛官を目指す彼らの素顔を、昨春から追った。(写真・文 川村直子)

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 〈陸上自衛隊高等工科学校〉 陸上自衛隊武山駐屯地の敷地内にある、中学卒業後すぐに自衛隊の訓練を受けられる唯一の学校。技術系の専門教育や普通科高校と同等の授業があり、高卒資格を得られる。全寮・3年制で、学費や食費などは無料。生徒は特別職国家公務員となり、手取りで月約8万円の手当が支給される。ほとんどの生徒は卒業後、1年間の教育訓練を経て3等陸曹の自衛官となる。

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