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 16日午後9時23分ごろ、茨城県南部を震源とするマグニチュード(M)5・5の地震があり、小美玉市で震度5弱を観測したほか、水戸市や土浦市、栃木県栃木市、さいたま市、千葉県柏市や神奈川県東部など関東地方の広い範囲で震度4を観測した。気象庁によると、震源の深さは約42キロ。この地震による津波の心配はない。

 震度5弱を観測した小美玉市消防本部小川消防署によると、17日午前0時半現在、けが人の情報はない。小美玉市役所にいた男性職員によると、大きな揺れに襲われたが、庁舎に大きな被害はないという。つくば市消防本部によると、地震の揺れに驚いた市内の男児(8)が自宅のベッドから飛び降り、左腕を骨折した。栃木県警真岡署などによると、真岡市内の女性(62)が、よろけてこたつのテーブルに額をぶつけてけがをした。

 茨城県かすみがうら市で16日午後9時50分ごろ、20代男性がエレベーターに閉じ込められたが、消防隊員に救出された。東京都杉並区の西武新宿線井荻駅でも、30代の男性がエレベーターに閉じ込められ、管理業者に救助された。いずれもけがはないという。

 JR各社によると、地震を受けて東海道新幹線は東京―小田原間を走行中の上下線がすべて緊急停止した。東北新幹線の上野―宇都宮間と、上越新幹線の大宮―熊谷間でも一時運転を見合わせた。いずれも午後9時半過ぎに運転を再開した。常磐線は運転を見合わせ、取手―藤代間とひたち野うしく―荒川沖間でそれぞれ15両編成の普通列車が停車し、計1650人の乗客が一時閉じ込められた。乗客は午後11時過ぎから簡易はしごで線路に降り、車外に避難した。

 空港各社や茨城県によると、成田、羽田、茨城の各空港の滑走路や施設に異常はなく、航空機の発着に支障はないという。

 茨城県によると、停止中の日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)など県内の原子力関連施設から異常の報告はなかった。

 気象庁によると、今回の地震はプレート境界型とみられるという。この地域では、M5~6規模の地震が比較的多い。同庁は、今後2~3日は最大震度4程度の揺れに警戒するよう呼びかけている。