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走り高跳び

 「義足が体の一部になってきた」。走り高跳びを始めて18年目。鈴木徹選手(36)はそう感じている。

 交通事故で右足を切断したのは1999年。初めて義足をつけたときは、両手で松葉杖をついて歩くのがやっとだった。

 今、右足に1・2キロのカーボン製の義足を付けて走り、自分の背より高いバーを飛び越える。「ロンドン・パラリンピックの後、無意識のうちに制御できるようになった」。助走の速度、飛ぶタイミングの調節も自在に。その分、踏み切り足の左足で地面を強く蹴ることに集中できている。

 先月、2メートル02のアジア記録を出した。今季の記録では世界2位。5度目のパラ挑戦は、悲願のメダルに手が届く位置につける。=おわり(後藤太輔