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 瀬戸内海にはたくさんの猫がすむ「猫島」が点在する。そのうちのひとつ、男木(おぎ)島(高松市)で6月、島のすべての猫に不妊手術をすることになった。増えた猫への苦情が住民から相次いだためで、頭数を抑え、住民との共存をめざす。

 男木島の人口は約180人。猫はこれを上回る200匹と推定されている。

 島には2、3年前から猫目当ての観光客が目立つようになった。動物写真家の紀行番組や本に登場したのがきっかけという。同じ頃、島の男木地区コミュニティ協議会に「猫を何とかしてほしい」との苦情も寄せられるようになった。畑の作物をかじったり、漁網を食いちぎったりする被害も報告されている。

 協議会は保健所と協力して島のあちこちに猫への餌やり禁止を呼びかける貼り紙を出したが効果は薄く、猫はどんどん増えた。今年春、殺処分を減らす目的で猫の不妊手術に取り組む公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県芦屋市)に協力を依頼。無料手術をする獣医師が6月1日から3日間、島に派遣されることになった。

 不妊手術後は、決められた場所で住民が餌を与えるようにする。協議会の木場健一会長(68)は「猫を迷惑がるのではなく共存する島としてPRしたい」と話している。(細川治子)