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 熊本地震の本震で震度7の揺れを起こした布田川(ふたがわ)断層帯の北に、熊本平野の東西に延びる約20キロの活断層がある可能性を東京大学の池田安隆准教授(変動地形学)が18日、東京都内で開催された地震予知連絡会で報告した。熊本地震では活動していないとみられる。

 池田さんによると、現場には1980年代に活断層として報告された崖がある。だが、河川の浸食跡との見方があり、最近の活断層分布地図には活断層として記載されていなかった。

 だが、池田さんは熊本地震の発生後、航空レーザー測量のデータを利用して微細な地形を解析。かつて阿蘇山のカルデラ湖が決壊した時に発生したとされる洪水の痕跡の位置などから、河川の浸食跡では説明がつかず、活断層の可能性があると導き出した。

 池田さんによると、付近にはほかにも活断層とみられる崖が複数あり、詳細な検討が必要だとしている。 政府の地震調査委員長の平田直・東京大地震研究所教授は「この地域がどういう地質構造なのかについてはまだ議論がある段階だ。活断層かどうかを判断するには、さらに異なる観点から写真判読や現地調査などが必要だ」と話している。(瀬川茂子