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 「ブラジルでクーデターが起きた」「もはや民主国家ではない」――。フランスで開催中のカンヌ国際映画祭で17日、ブラジルの監督や女優らがレッドカーペット上でそんな言葉が書かれた紙を掲げ、同国のルセフ大統領を停職に追い込んだ弾劾(だんがい)手続きに抗議する一幕があった。

 報道によると、抗議したのは、最高賞パルムドールの候補作「アクエリアス」の上映で参加したクレベール・メンドンサ・フィリオ監督や同国を代表する女優の一人ソニア・ブラガさんら。「我々は抵抗する」「(前回2014年の大統領選でルセフ氏が得票した)5450万票が燃やされた」などと英語やフランス語で書かれた紙を手に、ルセフ氏への支持をアピールした。

 ルセフ氏は政府会計を粉飾した責任を問われ、ブラジル上院が12日、弾劾裁判の開始を決議。最大180日間の職務停止となり、野党勢力と手を結んだテメル大統領代行のもとで事実上の「政権交代」が実現した。ルセフ氏は潔白を主張しており、自身への弾劾手続きを「クーデターだ」と批判してきた。(サンパウロ=田村剛)

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