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 フィンランドの通信機器大手ノキアは18日、ノキアブランドのスマートフォンが復活すると発表した。フィンランドの新興企業がノキアからブランドなどのライセンス供与を受けて開発し、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループに端末の製造を委託することで合意した。

 この新興企業は、ノキアの元幹部らが経営する「HMDグローバル」。ノキアから今後10年間、ノキアブランドのスマートフォンなどに関する知的財産権などの供与を受け、ノキアブランドでタブレット端末も開発する。HMDは、ノキアから2014年に携帯端末事業を買収した米マイクロソフト(MS)からも、通話機能重視の従来型携帯でノキアブランドを使う権利を取得することで合意した。

 一方、MSは同日、ノキアから買収した携帯端末の製造事業などを台湾の鴻海グループに売却すると発表。HMDは、同グループに端末の製造を委託する。

 ノキアは11年まで世界首位の携帯電話端末メーカーだったが、スマートフォンに押されて事業が低迷し、MSに事業を売却。MSは、主に新興国で需要の高い従来型携帯をノキアブランドで販売していた。ノキアは、これまで携帯端末事業で培った技術などを他社に提供することで使用料を得るビジネスモデルに転換し、今回もHMDから特許使用料などを得る。(チューリヒ=寺西和男)