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 大正初めの旭川に誕生した「川村カ子(ネ)トアイヌ記念館」が、今月で100周年を迎えた。個人運営の施設ながら国内最古のアイヌ民族資料館で、文化の伝承や情報発信の拠点として今も存在感を示す。歴史と生活文化を伝えるシンポジウムやツアー、伝統儀礼にのっとった式典など多彩な記念行事が行われる。

 アイヌ民族が「給与地」として住まわされた近文(ちかぶみ)地区の一角(北門町)に位置し、現在の木造平屋の施設は1965年に建てられた。内部にはアイヌ文様の衣装や弓矢、木彫りの舟など古民具約500点を展示。アイヌ語や踊り、刺繡(ししゅう)などの教室も開かれる。別棟のササぶきの伝統家屋チセにはいろりの煙が立ちこめ、神に祈りを捧げる「カムイノミ」など伝統儀式の場としても使われる。観光客が訪れるほか、アイヌ民族の人たちにとって文化の伝承や交流の場となっている。

 1916(大正5)年5月、上川地方のアイヌ民族の長(おさ)だった川村イタキシロマ氏が自宅敷地に民具を展示するチセを造って「アイヌ文化博物館」としたのが始まり。近代化に伴い住む土地や文化を奪われ、家や学校が和人の見せ物のように扱われるなかで、正しいアイヌ文化の理解を図ることが目的だったという。

 死後に長男のカ子ト氏が継いで…

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