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 羽田空港や福岡空港の液状化防止工事で東亜建設工業(東京都)が施工データを改ざんした問題をめぐり、同社は20日、八代港(熊本県)の岸壁強化工事で強度試験データを改ざんしていたと発表した。国土交通省は施工不良の有無を確認するため、同社にボーリング調査を指示した。

 新たな不正が発覚したのは、地中に薬液を注入し、岸壁の地盤を強くする2014年度の工事。注入後、地盤の強度を確認するため、同社は3カ所でボーリングをして八つの土壌サンプルを取った。しかし、いずれも粘土分が多く強度が不足したため、別の場所の土砂を使ってサンプルを偽造し、国交省に「強度はある」とうその報告をした。

 現場の所長は「改めて試験を行えば工期に間に合わないため、不正行為をした」と話しているという。熊本県を中心とする一連の地震で岸壁に被害はない。同社の高橋和彦土木部長は会見で「設計通りの薬液を注入した」と述べた。

 同社によると、過去10年間に薬液を地盤に注入する工事を国交省から28件受注している。羽田や福岡、松山空港の滑走路や誘導路の液状化防止工事5件でデータ改ざんが見つかった。(峯俊一平)