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 2015年の合計特殊出生率は1・46で、前年を0・04ポイント上回った。厚生労働省が23日に発表した人口動態統計でわかった。人口を維持するのに必要とされる2・07にはほど遠く、今後も人口減は続く見通しだ。

 合計特殊出生率は1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数。その年の15~49歳の女性が産んだ子どもの数を元に計算される。05年の1・26を底に回復傾向にあるが、14年は9年ぶりに下落。15年は上昇に転じたものの、依然として低い水準にある。

 15年に生まれた子どもは100万5656人で、5年ぶりに増加。厚労省の担当者は「13~14年は経済状況が好転し、先行きが明るいと思った若い世代が新しい家族を望んだのではないか」とみている。ただ、過去最少だった14年から2117人の増加にとどまり、過去2番目に少ない。

 死亡数は129万428人で戦後最多だった。出生数から死亡数を引いた自然減は28万4772人。前年と比べた減少幅は過去最大で、人口減に歯止めがかかっていない。

 母親の年代別の出生率は30代前半が最も高い0・52。20代後半は5年ぶりに上昇して0・42だった。都道府県別では沖縄が1・94で最も高く、島根(1・80)、宮崎(1・72)と続いた。最も低い東京は1・17だった。(伊藤舞虹)