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 体と心の性が一致しないトランスジェンダーの人たちが、どちらの性のトイレや更衣室を使うかをめぐり、テキサスなど米国の11州が25日、オバマ政権の「公立学校で、心の性に応じた施設の使用を認めるべきだ」という指針の無効を求める訴訟を起こした。

 この問題では、すでに「生まれた時の体の性別に合わせるべきだ」というノースカロライナ州の法律をめぐって、同州と連邦政府が互いを提訴している。政府と各州の間の対立がいっそう激しくなりそうだ。

 25日に提訴したのはテキサスのほか、アリゾナ、ジョージア、ウィスコンシンなどの州。訴状では政権の指針について「全米の職場や学校を巨大な社会実験の場にしようと試みており、プライバシーの権利や子供を保護する常識的な方針を、土足で踏みにじっている」と主張している。指針には法的拘束力がないが、従わない場合、教育関連の補助金に影響する可能性もある。

 米国の公民権法は教育における性差別を禁じるが、トランスジェンダーの人については明記していない。対立が続けば、連邦最高裁が法律解釈について判断する可能性もある。(ニューヨーク=中井大助