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 東京都武蔵野市の井の頭自然文化園は26日、国内最高齢のアジアゾウ「はな子」(メス、推定69歳)が死んだと発表した。老衰とみられ、27日に解剖して詳しい死因を調べる。園では同日から、ゾウ舎の前で献花やメッセージの受け付けを始める。

 園によると、26日午前8時半ごろ、定時にゾウ舎に行った飼育員が、通常は立っているはな子が倒れているのを発見。体重による内臓圧迫を防ぐため、ロープを使って寝返りさせようと試みたが動かせず、午後3時4分にゾウ舎内で死んだことを確認した。前日まで体調に目立った異変はなかったという。

 はな子は1949年、戦後最初のゾウとして、タイから来日。当初の飼育先は上野動物園で、戦争中の猛獣処分で餓死させられ、童話「かわいそうなぞう」のモデルになった「花子」の名を継いだ。自然文化園に移ったのは54年。親子3代にわたるファンがいるなど園の人気者になり、2013年には66歳で国内最高齢記録を更新した。飼育されたゾウの平均寿命は60歳ぐらいという。(松沢憲司)