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 動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」について、厚生労働省の研究班(班長=俣野哲朗・国立感染症研究所エイズ研究センター長)が27日、ブタの細胞の移植を可能にする指針の改定を厚労省の専門家部会に報告した。

 2001年度に作られた指針では、ブタが進化する過程で遺伝子に組み込まれたウイルスを「人への感染の危険性が排除されるべき病原体」と表記。ウイルスを取り除くことは難しく、事実上、移植はできなかった。海外では、ブタから人への移植が35年間に200例以上実施されたが、感染例はなく、患者らの状態を生涯、観察することを条件に移植を認めた。

 国立国際医療研究センター研究所(東京都新宿区)などのグループが、1型糖尿病の患者にインスリンを分泌するブタの細胞を移植する計画を進めている。

 改定される指針では、国外で異種移植を受けた患者についても国内の患者と同様の対応をとることが明記された。

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