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 隔年で開催される世界最大規模の建築展、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の第15回展の開会式と授賞式が28日、イタリアのベネチアで開かれ、60カ国超による国別参加部門で、日本館が特別表彰となった。

 日本館の展示は国際交流基金が主催し、山名善之・東京理科大教授(49)が企画。「en(縁)」をテーマに、人やモノ、地域との縁の中から新しい価値を求めて住宅などを設計した12組の若手建築家を紹介した。食堂や仕事場を備えたアパートや、住宅密集地で地震に強く建築家自ら施工できる住宅改修の試みの大型模型、映像などを白を基調に美しく展示している。

 特別表彰は、最高賞の金獅子賞と別に、審査委員会が名前を挙げたい場合に与えるもので、国別では他にペルーが受けた。日本の表彰理由は「都市の過密な住環境で、集団で暮らすさまざまな新しい形を提案し、詩的な簡潔さを与えた」とされた。

 山名教授は「今の日本の状況に敏感に対応した建築家たちの姿が理解されたことがうれしい。彼らは、作品を国際舞台で説明する能力も高かった。世界中で同じ課題を共有しているわけで、彼らも海外で活躍してほしい」と話した。

 同展では日本館は1996年と2012年に金獅子賞を受けている。

 今回の国別部門の金獅子賞はスペイン、企画展示部門ではパラグアイのガビネテ・デ・アルキテクトゥーラが受けた。同展は11月27日まで。(ベネチア=編集委員・大西若人)