【動画】自転車の川本翔大選手=金川雄策、後藤太輔撮影
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自転車

 上体を自転車からやや右にずらし、切断して短くなった左足の付け根をサドルに乗せる。川本翔大(しょうた)選手(19)が右足でペダルを力の限り踏み込むと、加速した自転車は最高で時速48キロに達する。

 左足のふくらはぎにガンが見つかったのは、生後2カ月。切断した左足に義足をつけたが動きにくい。松葉杖が手放せなかった。移動の自由をくれたのが、5歳ごろから乗り始めた自転車だった。坂を友達と競うように上ったり、3時間かけて釣りに出かけたり。バランス感覚が培われた。

 障害者野球から転向し、競技歴7カ月で代表入り。所属企業が競技生活を支える。「プロに憧れていた。自転車に専念する生活にわくわくしている」(後藤太輔