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 外食大手のロイヤルホールディングス(HD)が、国内消費の低迷を受け、低価格路線を強化する。グループでは客単価が安い天丼チェーン「てんや」の国内店舗数を、2020年末までに現在の1・7倍、300店に増やす方針だ。ファミリーレストランは現状を維持する。

 ロイヤルHDの黒須康宏社長(57)が3日、朝日新聞の取材に対して明らかにした。同社の主力はファミレス「ロイヤルホスト」(現在、国内224店舗)で客単価は約1250円。一方、てんや(同174店舗)の客単価は約620円で半分程度となっている。

 黒須社長はロイヤルホストについては、価格は維持していくが「多数出店できる余地はなく、年間1~2店程度になる」とした。一方、てんやについては、規模の拡大を目指すとしたうえで「消費が冷え込む中、高い商品を出しても客離れを招く」と指摘。「20年まで、どうにか(天丼並盛り)500円の価格を据え置きたい」と述べ、主要顧客のシニアや若年層に「お手頃価格」を訴えていく考えだ。

 てんやは、テイクアウト(持ち帰り)が売り上げの3割を占める。家庭で天ぷらを揚げるのは手間がかかるので、総菜代わりに買っていく人が多いと見られる。持ち帰りは、消費税率が10%に引き上げられた時に軽減税率の対象になる。10%への引き上げは再延期になったが、「(増税時は)てんやの強みになるのではないか」とした。(高橋尚之)

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