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 無事発見の連絡に、子どもたちは歓声と拍手で喜び、大人は胸をなで下ろした。この1週間、北海道で行方がわからなくなっていた小学2年生の田野岡大和(やまと)君(7)は、樹木が生い茂る林道を歩き、がらんとした施設で一人、水だけで過ごしていたという。

 「とてもつらい思いをさせて、本当にごめんな」

 両親と姉は3日午前9時35分ごろ、搬送先の函館市立函館病院で、6日ぶりに大和君に対面した。笑顔で喜んでいる様子の大和君は、父親の貴之さん(44)にそう言われると、「うん」とうなずいたという。

 正午前に病院前で会見した貴之さんは、しつけのために置き去りにしたことについて「私としては本当に息子のために、息子のことを思って対応してきたんですけど、やっぱり行き過ぎたと思っております」。大和君が行方不明だった間の心境については「何とか息子が無事にいてくれることだけを祈っておりました」と語った。

全校集会で報告、児童から歓声や拍手

 大和君が通う北斗市立浜分小学校では午前9時ごろから全校集会を開き、工藤達也校長(57)が「大和君が見つかりました」と報告。児童らからは、歓声や拍手が起こった。工藤校長はその後、病院で大和君に面会。「よく頑張ったね。皆待ってるよ」と声をかけると、目をしっかり開いて小さくうなずいたという。「一生懸命こちらの話に反応する姿がけなげでした」と話した。

 大和君の友達で、一緒に登校していたこともあるという4年生の男児(9)も無事を喜んだ。「見つかって良かった。これでまた遊べる」と話した。

 3年生の娘がいるという女性(38)は「本当によかった。口には出さないが、娘の表情がずっと暗かった」。帰宅後は、ほっとした表情をしていたという。

 同じ学校に通う5年生と3年生の息子を持つ看護師の女性(42)は「気が気じゃない」気持ちでニュースを見ていたという。「親はすぐ戻るつもりでも、子どもは本当に捨てられたと思ったらそこにとどまらない。どうにかして帰ろうと思って動いてしまったのでは」。朝、学校から大和君が無事発見されたメールが届いたといい、「無事に見つかって本当によかった」と安堵(あんど)した。

 大和君が見つかったのは、行方不明になった場所の約5キロ北東の鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場にある「廠舎(しょうしゃ)」と呼ばれる宿泊施設だ。陸自隊員の一人は、大和君が無事だった要因について「屋内で雨や寒さをしのげたことが第一。それで体温を奪われなかった。予想以上に衰弱は少なかった」と指摘した。

演習場は捜索の対象外

 大和君はどうやってこの施設にたどりついたのか。

 大和君が行方不明になったのは…

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