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 「焦土に咲いたカンナの花」の写真が広島平和記念資料館に展示されたのは2002年3月。目に見えない「放射線被害」を伝えるため、千羽鶴を折りながら病と闘った故佐々木禎子さんの関連展示を広げ、大幅にリニューアルした時だ。

 「被爆して希望を失いかけた広島市民が、希望を感じられるような草花の展示を目指していました」。当時、館長だった畑口實さん(70)はそう振り返る。

 何を選ぶか。検討の経過を記した文書が、資料館に残されていた。

 「アオギリが芽吹いたことに力づけられたと話す被爆者もいます。アオギリやその他複数の植物を使った方が良いのではないか」。当時の秋葉忠利・広島市長は2000年秋、そう職員に検討を促した。

 焦土に芽吹いたカボチャやトウゴマ、墓地に咲くアサガオ、本川小学校の焼け跡に芽生えたニワウルシ、広島城のユーカリ――。比較検討した草花は、10種類ほどに上った。

 花が咲いたり芽吹いたりしている当時の写真はあるか。「希望」を感じられるか。検討の結果、高い評価を得たのが「広島市の花」のキョウチクトウと、カンナだった。カンナはより早く花が咲き、被爆直後の写真があるなどの理由で最終的にカンナが選ばれた。

 畑口さんは、資料館が集めた被…

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