深沢博、日比野容子
国の天然記念物クマゲラが札幌市中央区の円山動物園内に巣を作り、5日に2羽のヒナが巣立った。クマゲラは日本最大のキツツキで、東北の一部と北海道の豊かな森にすむが、大都会のど真ん中での子育ては珍しいという。
野生のクマゲラが営巣したのは園の入場門の近くにあるアカマツの大木。10メートルほどの高さに穴を掘った。園などによると、ヒナはオス2羽、メス1羽の計3羽で、オス、メス各1羽が5日午前に巣立った。
札幌周辺のクマゲラの観察を続けている北海道野鳥愛護会の笹森繁明さん(74)によると、5月20日ごろから3羽のヒナが顔を出し、ここ数日は父親が巣穴をかすめるように飛び、巣立ちを促していた。
最初に巣立ったヒナはカラスに追われ、オオワシの飼育舎に逃げ込んで一時保護されるというハプニングもあった。その後、元気に飛び立ったという。(深沢博、日比野容子)
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朝日新聞社会部