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 福岡県筑後市のリサイクル店事件で、義弟の冷水(ひやみず)一也さん(当時33~34)とその息子大斗ちゃん(当時4)ら3人に対する傷害致死や殺人の罪に問われた経営者夫婦の妻、中尾知佐(ちさ)被告(47)の第13回公判が6日、福岡地裁であった。夫伸也被告(49)が、知佐被告の指示で一也さんを小屋に閉じ込めたとする状況を証言した。

 伸也被告によると、一也さんは2006年5月ごろから店内の社長室で寝泊まりしていた。しかし、商品の本を読んだなどとして、同年9月以降は物置に使っていた小部屋に閉じ込められ、両被告や従業員から暴行も受けていたという。

 その後、一也さんが壁に穴を開けて逃げようとしたため、知佐被告が「つなぐことはできんの?」と伸也被告に提案。伸也被告は細いワイヤで一也さんの足首を小部屋の柱にくくりつけたという。「勝手に病院に行かれて『体罰』が知られるといけない」と夫婦で話し合った、とも述べた。

 起訴状によると、一也さんは同年9~10月ごろ、胸や背中をゴルフクラブで殴られるなどして死亡したとされる。伸也被告は一也さんへの暴行を認め、主に知佐被告の指示だったと説明した。(張守男)