4月6日に99歳で亡くなった、放送ジャーナリストの草分けで評論家の秋山ちえ子さんのお別れの会が6日、東京都千代田区の日比谷松本楼で開かれた。聖路加国際病院名誉院長の日野原重明さんや脚本家の小山内美江子さんらのほか、秋山さんと親交のあった皇后美智子さまが会場を訪れ、遺族らと言葉を交わした。

 会では、発起人代表の河野洋平元衆院議長が「父の河野一郎と秋山さんは信頼しあっている仲で、インタビュアーとして日本一だと言っていた」とあいさつ。小山内さんは「秋山さん、ご苦労様でした。ありがとうございました」と述べた。歌手の森山良子さんはチャプリン出演の映画「ライムライト」のテーマ曲「エターナリー」を歌い、「(秋山さんは)取り残される人のいない社会にしていかなくてはいけないと言っていた」と生前の思い出を語った。

 秋山さんは毎年8月15日の終戦記念日に、上野動物園で戦時中に餓死させられたゾウの童話「かわいそうなぞう」をラジオ番組で朗読。会の終わりには2002年の収録分が流され、「地球上のすべての生物の命を守るために、ことを解決するのに戦争というものを手段に使うことのないことを祈りながら読ませていただきます」と語る秋山さんの声と朗読に、参列者は聴き入った。

 30年来の親交がある司会の大沢悠里さんは「秋山さんは一貫して戦争反対を訴え続けてきた。私たちはこの心をずっと受け継いでゆく覚悟が必要だ」と締めくくった。

 夜には皇后美智子さまも会場を訪れ、展示された秋山さんの遺品などを見たり、遺族や発起人らと言葉を交わしたりした。(真田香菜子)