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 原発事故で不通になっていた福島県南相馬市内のJR常磐線について、JR東日本は9日午前、避難指示解除区域の小高―原ノ町駅間で試運転を始めた。7月12日に避難指示が解除されるのに合わせ、運行が再開される予定だ。

 この日、原ノ町駅を出発した列車は、線路の安全などを確認しながら5年ぶりに小高駅に到着した。

 JR東日本は昨年4月から、雑草に覆われた線路周辺の草刈りや除染のためのバラスト(砕石)の入れ替え、レールの交換などを行ってきた。

 原発事故前には1万人以上が暮らした小高区は、帰還に向けてわずかな住民が準備宿泊を続けている。いち早く戻って駅前のラーメン店の営業を再開した豊田英子さん(66)は「本格運転が始まれば、帰還する人も増えるし、お客さんも来てくれるかもしれない」と期待を寄せている。