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 佐川急便と、新潟県などが出資する第三セクターの北越急行(新潟県南魚沼市)は7日、宅配物の客車輸送を始めると発表した。来年度以降の実施を目指す。宅配物と乗客を同じ客車に乗せて運ぶ事業は珍しいという。佐川はドライバー不足の緩和やCO2削減を狙い、北急は新たな収入源として期待している。

 両社によると、新潟県内の上越市と南魚沼市にある佐川の営業所間の輸送で、トラックの代わりに北急の「ほくほく線」を活用。うらがわら駅(上越市)―六日町駅(南魚沼市)間の片道46・8キロで、宅配物を乗客と一緒に客車で運ぶ。

 佐川は客車に積み込める新たなコンテナ(幅65センチ、奥行き93・2センチ、高さ165センチ)を開発中。北急も保有するHK100形全12両に固定用の金具を付け、1編成(2両)につきコンテナ二つを運ぶ。乗客の少ない上下線の最終列車での実施を検討している。

 北急は、昨春の北陸新幹線開業に伴う金沢方面行き特急の廃止で、厳しい経営状況が見込まれている。新潟県庁で記者会見した北急の渡辺正幸社長は「初めての試みなのでどれくらい運賃収入を頂けるのかは協議したい」。佐川の荒木秀夫社長は「成功事例を作って検証し、他で展開できるならしたい」と話した。(田中恭太)