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 11月の米大統領選本選に向け、民主党のクリントン前国務長官と、共和党のトランプ氏の対決が本格化する。両候補とも、好感度の低さなどの弱点を抱え、先行きは見通せない。ともに自らの党内に深刻な分断を抱えており、その克服が勝利に向けた課題の一つとなりそうだ。

 7日夜のニューヨーク。白い上着に身を包み、ゆっくりと演壇にあがったクリントン氏は、しばらく笑顔で、時折両手を広げ、歓声を受け止めているようなしぐさをした。

 いつもの絶叫調を抑え、語り口も穏やかに「この国の歴史で初めて、女性が主要政党の大統領候補になるという画期的な出来事を達成した」。

 ニューヨーク郊外で演説したトランプ氏も、原稿なしで勢いに任せた「放言」を繰り返す普段のスタイルを封印。準備した原稿を淡々と読み上げた。

 党の指名獲得を確実にした2人は、「大統領」の立ち振る舞いをともに意識しているようだった。

 両陣営が気をもむのは、大統領候補としては異例ともいえる、好感度の低さだ。CBSなどの世論調査では「好感が持てない」と見る人がいずれも5割を超え、嫌う有権者が多いことがうかがえる。

 クリントン氏は、国務長官時代に公務で私用メールアドレスを使った問題や夫のクリントン元大統領が立ち上げたクリントン財団への外国からの寄付を巡る問題が尾を引き、「信用できない」という印象がつきまとう。米連邦捜査局(FBI)も近く、メール問題でクリントン氏の聴取に踏み切る方針だ。

 トランプ氏も、手がけた「トランプ大学」が詐欺疑惑で訴訟沙汰になっているほか、過去の候補が明らかにしてきた納税申告書の公表を拒否するなど、爆弾を抱える。物議を醸す発言も好感度が下がる一因だ。クリントン氏は7日、「トランプ氏は予備選の対立候補や家族に暴言を吐き、イスラム教徒や移民を侮辱してきた」とさっそく批判した。

 「クリントン氏対トランプ氏」を想定した世論調査では、ほぼ互角の情勢で、共に弱点を抱える両候補の先行きは見通せない。

■民主・共和 党内の分…

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