拡大する写真・図版 元素の周期表

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 理化学研究所のチームが発見し、日本で初めて命名権を得た113番元素について、新元素発見を認定する国際純正・応用化学連合(IUPAC)は8日、名称案を「ニホニウム」、元素記号案を「Nh」と発表した。同時に他の三つの新元素の名称案も発表し、現在発見されているすべての元素の名前が出そろった。

 113番元素は昨年末、森田浩介九州大教授ら理研チームによる発見と認められ、今年1月に命名権が正式に与えられた。チームから名前と元素記号の案を提出されたIUPACが3月以降、非公開で妥当性を検討。今回、「推奨される案」として発表した。今後、5カ月間の意見募集を経て正式決定し、元素周期表に掲載される。

 IUPACによると、ニホニウムの名称は「日本」にちなんだもの。発見者の森田教授はこれまでに「日本の子どもたちが周期表を見たときに親近感を持つきっかけになるような名前を考えたい」などと話していた。

 このほか115番元素は共同研究の拠点であるロシアのモスクワ州にちなんだモスコビウム(Mc)、117番は発見者の研究所がある米テネシー州にちなんだテネシン(Ts)、118番は超重元素の研究者で世界をリードしてきたロシアのユーリ・オガネシアン氏の名前にちなんだオガネソン(Og)になった。オガネシアン氏は森田教授が指導を受けた第一人者でもある。ニホニウム以外の日本語の呼び名は日本化学会が改めて検討する。(竹石涼子)