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 霧雨が降っていた。どの道を行こうか。丘にのぼる道か、それとも川沿いの小道か。波型の金属フェンスに囲まれたセメント工場のそばで、私はぼんやりと立っていた。背中のリュックが重い。雨は2日間降り続け、川の水は雄たけびをあげて流れ、山々にこだまし、ごう音がどこまでも響いていた。

 男が一人、小型トラックの後ろから現れた。ブルーの作業服を着ていた。

 日本に来て、私は多くの人に出会った。彼もその一人で、外国人の私を手助けしようとしたのだった。ありがたい。何とか通じる私の日本語の4分の1を使って、「スミマセン」と言った。

 「は…

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