拡大する写真・図版 殊勲の勝利を挙げ大喜びする日本代表。左端が主将の平尾=1989年5月28日

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 ラグビーのスコットランド代表が27年ぶりに来日し、18日と25日、日本代表とテストマッチ(代表戦)を行う。前回1989年5月の来日では日本が28―24で勝ち、世界の強豪を初めて破ったことで「日本ラグビー90年の悲願達成」と呼ばれた。当時主将だった平尾誠二・神戸製鋼GM(53)がこの大金星を振り返り、昨秋のワールドカップ(W杯)で唯一敗れた相手との再戦を展望する。

 故・宿沢広朗(しゅくざわひろあき)新監督と平尾新主将コンビの初陣だった。宿沢はFWにスクラムの強い田倉正憲、タックルが強い梶原宏之、中島修二と一芸に秀でた3選手を初めて起用し、守りを重視したチームづくりをした。平尾は「宿沢さんは、いい意味でそれまでの日本のラグビーを知らなかった。実績に縛られず、特長のある選手を選んだ」。38歳で抜擢(ばってき)された宿沢は、監督経験がなかった。

 5月28日、東京・秩父宮ラグビー場。最高気温は25度だったが、蒸し暑い一日だった。「スコットランドではあり得ないような暑さ。天候にも恵まれた」と平尾。午後2時、日本のキックオフで始まった。

 10分、日本は相手ゴール前のスクラムを押し、反則を誘いPGで先制。早々に田倉の起用が当たった。

 17分の日本の初トライは、平尾が「狙い通り」というサインプレーから生まれた。左への展開でセンター平尾が1人を飛ばし、ウィング吉田義人へパス。吉田はフルバックと1対1になると背後へ小さくキック。ゴール前で再びボールをつかみ、インゴールへなだれ込んだ。現在、7人制に携わる吉田は「抜けるコースが見えた。肉離れが治ったばかりで、ステップで抜く自信がなかった。裏に蹴っての競走を選んだ」と話す。当時、明大3年生。若さが吉と出た。

 30分ごろには中島が右肩を痛…

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