[PR]

 国内では羽幌町の天売島だけで繁殖が確認されている絶滅危惧種「ウミスズメ」の親子の海上給餌(きゅうじ)を、同島在住の自然写真家寺沢孝毅さん(56)が撮影した。

 ウミスズメは海岸の崖などに巣を作り、孵化(ふか)すると1~2日で親鳥がヒナを海へ連れだし、海上で子育てをする。寺沢さんは11日午前11時すぎ、岸から約300メートルの海上でウミスズメの成鳥2羽と巣立ちしたヒナとみられる2羽の計4羽を目にした。親鳥は餌をとるために潜水を繰り返し、ヒナは浮上した親鳥に大慌てで近寄った。写真にはヒナのくちばしにエサの一部が写っており、寺沢さんは「島で海鳥観察を続けて34年になるが、ウミスズメのこうした写真を撮れたのは初めて」と話している。

 北大大学院水産科学研究院の綿貫豊教授(海洋生態学)は「日本ではウミスズメの個体数が少なく、給餌の場面の写真は貴重だと思う」としている。