写真・図版

[PR]

 昨年1年間に全国の山で遭難したのは3043人で、うち死者・行方不明者は335人に上り、いずれも統計の残る1961年以降最多となった。警察庁が16日発表した。高齢者が目立ち、遭難者の約半数、死者・行方不明者の約7割を60歳以上が占めた。同庁は「体力や経験に見合った山を選び、十分に下調べして安全な計画を立てて」と呼びかけている。

 これまで最多だった年と比べると、遭難者数は2014年より249人、死者・行方不明者は13年より15人増えた。遭難件数も14年より215件多い2508件で、過去最多だった。

 都道府県別では、長野が遭難者300人、死者・行方不明者62人でいずれも最も多かった。遭難者は北海道(235人)、富山(156人)、死者・行方不明者は山梨県(26人)、新潟(23人)と続いた。

 遭難者の入山目的は、ハイキングなども含む「登山」が2283人(75・0%)、「山菜・キノコ採り」が391人(12・8%)。スキー場で管理区域外の場所を滑る「スキー」は57人(1・9%)だった。「バックカントリー」と呼ばれるスキー、スノーボードで遭難する人が相次ぎ、今回初めて集計した。

 遭難原因のトップは「道迷い」で、1202人(39・5%)に上った。次いで「滑落」501人(16・5%)、「転倒」467人(15・3%)だった。単独で入山して遭難した人のうち死亡・行方不明に至ったのは17・3%で、7・6%だった複数の場合と比べて高くなっていた。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(伊藤和也)