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 予防接種を原因とするB型肝炎訴訟で、肝細胞がんを発症して2012年に25歳で死亡した大阪府の男性の両親に対し、国が3600万円を支払う内容の和解が16日、東京地裁で成立した。男性は、一次感染者の祖母から母子感染した父親を経た三次感染者。厚生労働省によると母子・父子感染による三次感染者との和解は初めてで、同様の人に和解金を給付できるよう近く省令を改正する。

 弁護団によると、男性は5歳でB型慢性肝炎、25歳で肝細胞がんと診断され、4カ月後に死亡した。死亡直前にB型肝炎ウイルスのDNAを調べたところ、二次感染者である父親のウイルスと一致した。感染の経路や経緯は不明だが、父子感染が認められた。父親と祖母の分はすでに国と和解している。

 弁護団によると、今月までに全国で患者1万8520人分の提訴があり、男性のケースが唯一だが、「今後も一定程度起こりうる」としている。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(竹野内崇宏)