岩手県を訪問中の皇太子ご夫妻は21日、宮古市の三陸復興国立公園浄土ケ浜ビジターセンターに足を運び、東日本大震災の被災者と懇談し、ねぎらいと励ましの言葉をかけた。

 応急仮設住宅に住む村井文夫さん(68)が「家は流されました。家を建てたいと頑張っています」と話すと、皇太子さまは「色々大変でしたね」と語りかけ、雅子さまは「ご無事でよかった」といたわった。

 鈴木誠子さん(66)が「生活のメドもたたないし……」と声を詰まらせると、皇太子さまが「ご心配ですね」と気遣う場面も。住宅が全壊し、災害公営住宅で暮らす佐藤喜義さん(62)は、ご夫妻からの問いかけに、「一歩一歩前を見て進んでいます」と答えた。

 ご夫妻は田老地区の住宅再建のため高台に整備された三王団地も視察。被災者に住み心地などを聞き、「皆さん、元気にお過ごし下さい」と声をかけた。ご夫妻は同日夜、帰京した。

 岩手県への訪問を終えた皇太子ご夫妻は宮内庁を通じて「復興への道のりが今後順調に進むことを願うとともに、被災されたお一人お一人が安心して暮らせる日が遠からず来ることを心から願っています」との感想を発表した。