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 米証券取引委員会(SEC)は17日、「ダークプール」と呼ばれる私的な取引所の一つ、「IEX」を公式な取引所として承認すると発表した。IEXは、ニューヨークや東京の株式市場で多くを占める超高速取引(HFT)を防ぐ仕組みを採用し、HFTによる大きな値動きを嫌う投資家の利用を見込んでいる。

 こうした仕組みを採用した取引所は世界的にも珍しい。IEXは、売買注文が一律、取引成立の前後で各350マイクロ秒遅れる「スピード・バンプ」と呼ばれる仕組みを導入している。1マイクロ秒は100万分の1秒。一瞬で取引するHFTには致命的な遅れになりかねない。

 同社CEO(最高経営責任者)のブラッド・カツヤマ氏は日系カナダ人で、一部のHFTに批判的な立場で知られる。2月には朝日新聞の取材に「(既存の)取引所が(HFTに有利となる)不公平な取引の場所を提供している。それを直すには自分たちが取引所になることが一番だと思った。初めから取引所になりたかったが、お金が集まらなかったのでダークプールとして会社規模を大きくして取引所の承認が得られるのを待っている」と述べていた。(橋田正城)